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日経平均、5日・75日・25日線を奪回

達人の予想 

昨日の急落を帳消し

結局昨日の急落は、意味不明ですが(一応、当レポートでは市場に出回っていた持ち合い解消売りなのだろう、という解釈でした)、本日は期待通り、大きく反発。ほぼ、急落が無かったのと同じ結果になりました。
移動平均線を相次いで奪回し、残るは200日線のみとなりました。なんといっても50日線、21,229円を突破したことが大きいです。外人から見たとき、日経平均がこれを超えれば、基本はブルで向かわなければならないからです。
業種別動向ですが、全面高なので、昨日の逆です。なにが買われているかが判然としません。シクリカルもディフェンシブも買われているわけです。
昨日の余計な下げはともかくとして、大きな流れとしては、6月のマクロ的な悪材料出尽くし(景気減速懸念を、利下げ期待で相殺)、7月はやはりミクロ的な悪材料(業績悪化懸念)が出尽くすという見通しで良いのではないでしょうか。

ヘッジファンド動向

昨日の急落は、すでにご承知の通り、きわめて不可解な相場展開でした。
リスク指標も、マクロ・ミクロ環境も、同時並行していたアジアの株式市場もさして、危険な兆候を見せていなかったにもかかわらず(不穏ではありましたが)、日本だけが突出した下げをしていたのは、どう見てもおかしな現象でした。
本日の日経新聞朝刊「スクランブル」では、この点について、ヘッジファンド動向から説明しています。
これまでオプション市場では、世界的な金融緩和期待から株安リスクが乏しいと踏んでいた市場参加者が多く、プット(売る権利)の「売りポジション」が増えていたようです。
株式相場の横ばい、または上昇を見越していることを、この行動は示しています。
ところが、昨日は、持ち合い解消などが飛び出したことで、相場が下げ。不意を衝かれた格好となったプットの売り手が、一斉にプットを買い戻したり、日経平均先物でヘッジ売りをしたりしたので、日経平均が大幅安になったらしいと解説されています。
おそらく、からくりはこうしたことがかなり影響していたのでしょう。
実際、寄り付き段階で、かなりの日経平均先物の大口の売りが出ていたことは確認されています。
こうなりますと、やはり国内特有の需給が、極端な一過性の急落を呼び起こしただけの一日だったという判断で正しかったことになります。

物色動向

今日のポイントは、この反発局面で、二つのポイントがあります。
やはりトヨタ自動車<7203>が来たということです。これは今週、非常に大きな特徴だと思います。昨日の急落でも下げはきわめて軽微でしたから、ここが上がるかどうか、非常に個人的には期待していたのですが、期待通り本日は文字通りの年初来高値更新でした。
これと同じ動きをしたのが、やはり半導体です。スクリーン<7735>が昨日、2,000銘柄を超える下落銘柄数という環境下で、(材料はあったにせよ)逆行高したのは、象徴的でした。
昨晩の米国でも半導体は強勢。東京でも半導体系が軒並み勃興してきています。

半導体が柱か

もし、半導体が柱だとすると、これは文字通り業績相場的な色彩が強まってくることになります。景気先行業種の筆頭セクターの一つだからです。
東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>という3羽カラスがそろって高騰。まだいずれも年初来高値を更新していませんが、このセグメントが本当に上がってくれるとすれば、もともと株価変動率が大きい銘柄ばかりですから、大型でも軽く年初来高値更新を果たしてくれるはずだ、と個人的には期待しています。

(海外の決算)
今週、半導体に火が付き始めたのは、やはり火種は海外市場でした。
時点で、オランダの露光装置大手ASMLの4-6月決算の連想から、スクリーンが買われました。
このASMLに続いて、今度は18日、アメリカでやはりTSMC(台湾セミコンダクター、TSM)の4-6月決算が好感されました。米中貿易摩擦で半導体需要には先行きへの懸念が強かっただけに、世界の半導体製造を受託するTSMCの強気決算見通しは好感されたようです。
マクロ環境的にも、朝刊で紹介しましたように、米中協議が始まりそうですので、これも刺激にはなったかもしれません。

景気減速=利下げ期待の大合唱という環境下、半導体が来るか来ないかは、風景を一変させるほどのインパクトがあります。
業績底入れや好転、再浮上といったポジティブな見通しが出るとすれば、景気先行業種以外には考えられないわけで、どうやら半導体というど真ん中から動いてきているようです。
トヨタ自動車も同時に来ていると言う点が、とても力強い事実です。もちろんこれも、中国でのハイブリッド車の優遇措置の見通しという材料がきっかけでした。
いずれにしろ、中国です。

戦略方針

日経レバレッジETF<1570>、昨日の時点で、日経平均現物指数はドテン反対売買のシグナルが点灯しましたが、先述通り、どうもこの急落が腑に落ちませんでしたので、判断保留し、明日の大引けぎりぎりまで見て、最終的に判断・アクションを起こそうということでした。
幸いこの判断保留が図に当たり、本日大きく反騰したことで、日経平均現物指数は3週前の終値も、6週線も奪回。ドテン反対売買は、一日で消滅しました。このまま今週は日経レバレッジETF<1570>買い持ちのまま、逃げ切ることになりました。

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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