ダウ平均は横ばい 今度はＥＵに圧力も現実性に疑問視も＝米国株後半

NY株式2日（NY時間15:11）
ダウ平均　　　26729.76（+12.33　+0.05%）
ナスダック　　　8089.49（-1.67　-0.02%）
CME日経平均先物　21660（大証終比：-60　-0.28%）

　ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は前日付近での推移が続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は横ばい。米中首脳会談を無難に通過し、貿易問題に一旦安堵感が出ていた市場だが、今度は対ＥＵへの追加関税の可能性が、市場の懸念を再燃させている。

　米通商代表部（ＵＳＴＲ）はきのう、ＥＵの大型民間航空機への補助金を巡り、ＷＴＯでのＥＵとの紛争で米国の権利を行使するため追加関税の可能性がある約４０億ドルの製品リストを提出するとの声明を発表した。オリーブオイルやイタリアンチーズ、スコッチウイスキーなどが挙げられている。ただ、市場の一部からは現実性を疑問視する声も出ているようだ。

　ダウ平均は下げて始まったものの、ＦＲＢの利下げ期待も根強い中で下押す動きまではなく、いまのところ小幅安での推移に留まっている。この日はメスター・クリーブランド連銀総裁の利下げに否定的な発言が伝わっていたが、反応は限定的となっている。

　きょうは原油相場が大幅安となり、エネルギー株が下落しているほか、米１０年債利回りが再び２％を下回るなど米国債利回りが低下していることから銀行株が軟調。前日に上げを先導した半導体関連もきょうは反落。

　ダウ採用銘柄ではシェブロンやエクソンモービルが下落しているほか、ダウ・インク、ナイキ、ゴールドマン、ホームデポも軟調。一方、ベライゾン、シスコシステムズ、マクドナルドが上昇。

　ナスダックは５日ぶりに小反落。エヌビディアやマイクロン、ＡＭＤが下落しているほか、テスラ、アマゾンも軟調。一方、シスコシステムズ、アルファベット、フェイスブックが上昇。

　クラウドベースの会計ソフトを手掛けるブラックラインが続落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も４１ドルに引き下げた。

ブラックライン　49.26（-3.98　-7.48%）

アルファベット（C）　1110.20（+12.25　+1.12%）
フェイスブック　194.60（+1.60　+0.83%）
ネットフリックス　374.23（-0.37　-0.10%）
テスラ　224.57（-2.60　-1.14%）
アマゾン　1924.08（+1.89　+0.10%）
エヌビディア　162.12（-4.05　-2.44%）
ツイッター　36.03（-0.05　-0.14%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　139.48（+0.12　+0.09%）
Ｐ＆Ｇ　111.20（+0.71　+0.64%）
ダウ・インク　49.20（-0.96　-1.91%）
ボーイング　354.11（-2.35　-0.66%）　
キャタピラー　 135.81（-0.79　-0.58%）　
ユナイテッド・テク　 131.98（+0.64　+0.49%）　
ビザ 　175.14（+1.20　+0.69%）　
ナイキ 　84.78（-0.63　-0.74%）
ウォルグリーン　54.85（+0.20　+0.37%）　
３Ｍ　　173.69（-0.82　-0.47%）　
エクソンモビル　 75.63（-0.93　-1.21%）　
シェブロン 　122.74（-2.10　-1.68%）　
コカコーラ 　51.88（+0.28　+0.53%）　
ディズニー 　142.55（+0.90　+0.63%）　
マクドナルド 　208.55（+2.25　+1.09%）　
ウォルマート　111.32（+0.70　+0.63%）
ホームデポ　　209.22（-1.06　-0.50%）
JPモルガン　113.69（+0.01　+0.01%）
トラベラーズ　 152.28（+0.86　+0.57%）
ゴールドマン　 204.98（-1.88　-0.91%）
アメックス　 125.04（+0.12　+0.10%）　
ユナイテッドヘルス　 243.13（+0.49　+0.20%）
ＩＢＭ　　140.13（+0.25　+0.18%）
アップル　 202.47（+0.92　+0.46%）
ベライゾン　　58.08（+1.42　+2.50%）
マイクロソフト　 136.19（+0.51　+0.37%）
インテル 　48.08（+0.03　+0.06%）
ファイザー　44.10（+0.33　+0.74%）
メルク 　85.13（+0.38　+0.44%）
シスコシステムズ 　55.80（+1.06　+1.94%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美