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【NY市場】リスク回避の雰囲気一服 ドル円はかろうじて110円台を維持

見通し 

 きょうのNY為替市場は前日のリスク回避の雰囲気は一服し、ドル円も下げ渋る動きを見せた。米中貿易協議への懸念から前日の市場はリスク回避が強まり円高が強まった。きょうの東京市場では心理的節目の110円を割り込む場面も見られたが、欧州株や米株が下げを一服させており、ドル円も下げ渋っている。

 ただ、上値は依然として重い印象。明日からワシントンで始まる米中協議の行方を見守りたい雰囲気が強いようだ。中国の劉鶴副首相がワシントンを訪問する。なお、米通商代表部(USTR)が連邦公報のウェブサイトに、米国が10日に中国からの輸入品2000億ドル相当に賦課する関税を10%から25%に引き上げると通知した。

 途中に短時間に上下動する場面が見られた。ホワイトハウスのサンダース報道官が「中国から米国に合意に前向きな示唆があった」と述べたことで買いが強まった一方で、中国商務省から、「米国の関税引き上げの動きに対して必要な報復措置を取る可能性がある」との発言が伝わると、今度は売りが強まった。ただ、限定的な動きに留まっている。

 ドル円は下向きの流れを再び強めており、心理的節目の110円を一時割り込んだが、目先は3月安値の109.70円が下値メドとして意識される。

 ユーロドルは1.11ドル台に再び値を落としている。ただ、きょうのユーロドルはそれまで1.12ドルちょうど付近での狭い範囲での振幅が続いていた。前日は1.1170ドル近辺まで値を落としていたが、NY時間の終盤に急速に買い戻しが強まり、1.12ドル台に戻す展開となっていた。ただ、1.12ドル台に入ると投機筋の売りも観測されていたようだ。

 底堅さも見え始めているユーロだが、短期的には上値は限定的との声も聞かれる。米中貿易協議への懸念が強まっており、ドル円を中心としたドル売りの動きがユーロドルをサポートしているようにも思われるが、米中貿易問題の悪化はむしろ、ECBの低金利政策が更に長くなるとの見方を補強するだけで、ユーロのサポートにはならないとの見解も聞かれる。

 ユーロの2年物スワップ金利が中銀預金金利のマイナス0.4%に接近しているが、このことは利上げが向こう2年間はないことを示唆。

 ポンドは売り優勢の展開が続いており、ポンドドルは心理的節目の1.30ドルを割り込む場面が見られている。英EU離脱に関する超党派の協議に加え、米中貿易協議の2つの不透明さがポンドを圧迫。超党派協議に関しては合意できずに打ち切られそうだとの報道も伝わっていた。ただ、きょうの協議を経て来週以降も協議を続けるようだ。そのような中、メイ首相の去就が再びクローズアップされている。与党保守党内ではメイ首相に対して退陣を求めたい一方で、次の首相候補もまだ決まっていないとの報道も流れていた。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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