東京株式(大引け)=219円高、米中貿易交渉の進展期待で続伸
4日の東京株式市場は買い優勢で始まり、日経平均は前場は伸び悩んだものの、後場買い直され一段水準を切り上げる強調展開となった。
大引けの日経平均株価は前週末比219円35銭高の2万1822円04銭と続伸。東証1部の売買高概算は11億2781万株、売買代金概算は2兆1536億5000万円。値上がり銘柄数は1481、対して値下がり銘柄数は579、変わらずは72銘柄だった。
きょうの東京市場は前週末の米国株が強かったことや外国為替市場で一時1ドル=112円台までドル高・円安が進んだことなどを受けリスクを取る動きが優勢となった。米中貿易摩擦問題で両国の合意に向け交渉が進んでいるとの観測が全体株価を押し上げる格好となっている。米メディアを通じて米国側が追加関税の引き下げなど対中制裁措置の多くを排除することを検討しているという話も伝わり、投資家心理が急速に改善した。取引時間中は中国・上海株や香港株などが強い動きを示したこともあって、機械セクターなど中国関連株を中心に買いを呼び込んだ。日経平均は約3カ月ぶりの高値水準を回復。売買代金は盛り上がりを欠いたものの、東証1部全体の7割が上昇した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大商いで上昇。武田薬品工業<4502>も高い。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も上昇、SCREENホールディングス<7735>は大幅高となった。双信電機<6938>はストップ高で売り物を残す人気となり、チタン工業<4098>、ネクシィーズグループ<4346>も値を飛ばした。キャリアインデックス<6538>、グレイステクノロジー<6541>なども大きく上値を追った。
半面、任天堂<7974>が軟調。トヨタ自動車<7203>スズキ<7269>など自動車株も安い。東京海上ホールディングス<8766>も冴えない。クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅安、エイチ・アイ・エス<9603>、Gunosy<6047>も売られた。ラサ工業<4022>が下落、IDOM<7599>も売りに押された。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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