東京株式(大引け)=595円安、96%の銘柄が下げる全面安商状で新安値
20日の東京株式市場は朝方から売り優勢で、後場に入ると先物を絡めたアルゴリズム売買の影響で一気に下げ幅を広げ、日経平均は一時700円あまり下落、年初来安値を大幅に更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比595円34銭安の2万392円58銭と急落。東証1部の売買高概算は18億2122万株、売買代金概算は3兆43億9000万円。値上がり銘柄数は74、対して値下がり銘柄数は2047、変わらずは9銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米国株市場急落を受けてリスクオフの流れが加速、日経平均は一時2万200円台まで水準を切り下げ、2万円大台割れも視野に置く急落に見舞われた。終値で今年3月23日につけた2万617円を大きく下回り9カ月ぶり新安値に沈んだ。後場取引開始前に先物に仕掛け的な売りが入り、日経平均はこれに追随する形で一気に下げ幅を広げた。日銀の金融政策決定会合では現状維持を決めたが、この結果を見極めたタイミングで海外ヘッジファンド筋による売りプログラムが作動、高速自動売買による一方通行の売りが全体を押し下げ、これが個人投資家の追い証に絡む投げ売りを誘発し、東証1部全体の96%の銘柄が下落する文字通り売り一色の波乱相場の様相を呈した。売買代金も投げ売りが噴出した関係で3兆円台に乗せている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が軟調。東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も下落した。太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>も下値を探った。日本エンタープライズ<4829>が急落、アウトソーシング<2427>、アイダエンジニアリング<6118>が大きく値を下げたほか、トレックス・セミコンダクター<6616>、新日本理化<4406>、グレイステクノロジー<6541>なども売られた。
半面、朝方大きく売り込まれたソフトバンク<9434>がプラス圏に切り返し、任天堂<7974>がしっかり、武田薬品工業<4502>が物色人気となった。また、四国電力<9507>、中部電力<9502>など電力株に高いものが目立つ。リソー教育<4714>が値を飛ばし、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>、ツルハホールディングス<3391>、日本CMK<6958>なども買われた。
出所:minkabuPRESS 株式情報

執筆者 : MINKABU PRESS
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