植田日銀総裁で円買い加速、ドル円142.12円まで下落 年内利上げ観測が再浮上
植田日銀総裁で円買い加速、ドル円142.12円まで下落 年内利上げ観測が再浮上
日銀はインフレ目標達成に自信を深めており、米貿易摩擦緩和と相まって再び利上げを検討する方向に傾いていると海外勢は判断したようだ。
植田日銀総裁は日銀主催の国際コンファレンスで、見通し実現していけば2%目標持続達成へ引き続き利上げ、基調的物価上昇率は見通し期間後半に2%へ収束する見込みと発言。足元の物価上昇はユーロ圏や米国より高くなっている、食料品価格の上昇が基調物価に与える影響を注意する必要があるとも述べた。
日銀は5月1日の会合でインフレ目標の達成時期を1年先送りした。想定以上にハト派だったが、きょうの講演では予想通り見通しが改善すれば利上げを継続する意向を明確に示したことから、年内利上げ観測が再浮上している。
米国への信頼低下によるドル売りが再開。円買い・ドル売りでドル円は142.12円まで下落している。きょうは14時に日銀の「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」が公表される。

執筆者 : MINKABU PRESS
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