東京株式(大引け)=648円高、ベッセント発言を受けた米株急騰受け買い戻し誘発
23日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均株価は大幅高で切り返した。前日の米株市場でNYダウなど主要株価指数が急反発をみせたことで、東京市場でもセンチメントが改善した。
大引けの日経平均株価は前営業日比648円03銭高の3万4868円63銭と3日ぶり大幅反発。プライム市場の売買高概算は18億1680万株、売買代金概算は4兆2914億円。値上がり銘柄数は1347、対して値下がり銘柄数は244、変わらずは44銘柄だった。
きょうの東京市場は、リスクオフの巻き戻しが鮮明となった。前日の米国株市場ではベッセント米財務長官が中国との貿易戦争が早晩改善に向かうとの認識を示し、これを好感する形でNYダウが1000ドル超に買われるなど一気に反騰色を強めた。東京市場でもこれに追随する形で幅広い銘柄にショートカバーが観測され、日経平均やTOPIXを押し上げる格好となった。外国為替市場での円安も追い風に、日経平均は寄り後早々に900円あまり上昇し3万5000円台に乗せる場面もあったが、その後は伸び悩んでいる。個別では自動車株などに買いが集まり、値上がり銘柄数はプライム市場全体の8割強を占めた。売買代金は前日まで7営業日連続で3兆円台が続いていたが、きょうは久し振りに4兆円台に乗せている。
個別では、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、など防衛関連が買われたほか、フジクラ<5803>も上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調だった。トヨタ自動車<7203>が高く、任天堂<7974>も頑強、JT<2914>の上げ足も目立った。富士フイルムホールディングス<4901>が売買代金を膨らませ急騰、コニカミノルタ<4902>も物色人気となった。ジャフコ グループ<8595>が値上がり率トップに買われ、タナベコンサルティンググループ<9644>はストップ高となった。
半面、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が朝高後に軟化、サンリオ<8136>が大きく水準を切り下げた。中外製薬<4519>、ニトリホールディングス<9843>なども利益確定の動きが優勢だった。オービックビジネスコンサルタント<4733>が値下がり率トップに売り込まれ、ブロンコビリー<3091>も大幅安。SHIFT<3697>、レック<7874>なども利食われた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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