ダウ平均は反発 米政府機関の閉鎖回避で安堵感も ミシガン大指数で伸び悩む=米国株序盤
NY株式14日(NY時間10:35)(日本時間23:35)
ダウ平均 41131.63(+318.06 +0.77%)
ナスダック 17527.54(+224.53 +1.27%)
CME日経平均先物 37300(大証終比:+790 +2.13%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は反発。警戒されていた米債務上限問題のつなぎ予算の失効を本日迎えるが、民主党のシューマー上院院内総務が、トランプ政権のつなぎ予算案に賛成する意向を明らかにし、政府機関の一部閉鎖は回避される見通しとなった。9月末まで延長される。米経済への先行き不安は依然として根強いものの、本日は安堵感が広がっている模様。
IT・ハイテク株中心に買い先行で始まり、ダウ平均も一時452ドル高まで上昇する場面が見られた。しかし、伸び悩む動きも見られている。先ほど発表になった3月調査のミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回る内容となり、景気の先行き懸念を増幅する内容だった一方、インフレ期待が予想を上回る高水準に上昇しており、スタグフレーション的な内容となった。
ただ、下値では値ごろ感の買戻しも出ており、プラス圏は堅持している。米株式市場では、トランプ大統領によるオン・オフを繰り返す関税政策が不透明感と市場のボラティリティを高めている。S&P500は前日に、高値から10%超下落する、いわゆるテクニカルな調整局面に入った。
一部からは、「僅か数週間で最高値から調整局面に入った。トランプ関税への不安が今回の売り圧力の大半を占め、投資家の米経済に対する先行きへの不安心理を悪化させている」といった声も聞かれる。
一方、過去のデータからは、S&P500が調整局面入りした場合、意外にもその後は買い戻されることが多いとの指摘も出ている。
アメックス<AXP>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を265ドルに設定した。
サイバーセキュリティのルーブリック<RBRK>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、サブスクリプションの年ベース経常収益(ARR)も予想を上回った。
フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブ<PTON>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を10ドルとした。
光ファイバー・ネットワーキング製品のアプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI>が急伸。アマゾン<AMZN>に対して、795万株を上限とする普通株購入を認めるワラントを発行した。
廃棄物処理のラディウス・リサイクリング<RDUS>が急騰。前日引け後に日本の豊田通商<8015>の米国子会社が全株式を1株30ドルで買収することで合意した。前日終値の119%高い水準。
アメックス<AXP> 261.30(+4.87 +1.90%)
ルーブリック<RBRK> 69.79(+14.51 +26.25%)
ペロトン<PTON> 6.61(+0.54 +8.90%)
アプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI> 21.46(+5.59 +35.19%)
ラディウス<RDUS> 27.83(+14.17 +103.70%)
アップル<AAPL> 210.24(+0.56 +0.27%)
マイクロソフト<MSFT> 381.99(+3.22 +0.85%)
アマゾン<AMZN> 195.98(+2.09 +1.08%)
アルファベットC<GOOG> 165.16(+0.43 +0.26%)
テスラ<TSLA> 241.44(+0.76 +0.32%)
メタ<META> 597.52(+7.41 +1.25%)
AMD<AMD> 100.14(+2.03 +2.07%)
エヌビディア<NVDA> 119.76(+4.18 +3.62%)
イーライリリー<LLY> 809.36(+7.71 +0.96%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。