東京株式(大引け)=177円安、半導体株売られるも中小型株に物色の矛先
17日の東京株式市場は日経平均株価が朝方強い動きをみせたものの、その後に値を消す展開となり、結局4万1000円トビ台まで水準を切り下げて着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比177円39銭安の4万1097円69銭と反落。プライム市場の売買高概算は16億8632万株、売買代金概算は4兆4302億円。値上がり銘柄数は1142、対して値下がり銘柄数は453、変わらずは50銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方取引開始前はリスクオンムードに包まれていた。前日の米国株市場でNYダウが700ドル超の大幅高をみせたことで、この地合いを引き継ぐことが期待されたが、後場寄り後に日経平均は値を消しマイナス圏に沈んだ。ここまで相場の牽引役を担ってきた半導体セクターへの売り圧力が一気に強まり、全体相場を押し下げる格好に。米国の対中半導体規制強化の動きが伝わり、これが嫌気されたもようだ。一方、トランプ・トレードの流れは健在で、防衛関連株が大手を中心に買われ、内需の不動産や建設株にも投資資金が流入、TOPIXは終始強調展開となり続伸して引けている。また、中小型株への物色人気を映し値上がり銘柄数はプライム市場全体の7割を占めた。
個別では、売買代金首位となった東京エレクトロン<8035>をはじめ2位のディスコ<6146>、3位のレーザーテック<6920>と上位3傑を占めた半導体製造装置関連株が揃って大幅安。日本マイクロニクス<6871>が値下がり率トップとなり、ローツェ<6323>も売り込まれた。ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売りに押された。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が大幅安、ミマキエンジニアリング<6638>、古野電気<6814>の下げも目立つ。
半面、三菱重工業<7011>が堅調、川崎重工業<7012>も商いを伴い大幅高に買われた。三井E&S<7003>、IHI<7013>が活況高。このほかコマツ<6301>も物色人気。ヤマシンフィルタ<6240>が出来高を膨らませ急騰、セルソース<4880>も値を飛ばした。東宝<9602>が大幅高、オープングループ<6572>も急伸をみせた。HIOKI<6866>、カナミックネットワーク<3939>も大きく水準を切り上げている。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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