ECB、インフレ統計の「振れ」は重視不要
ECB理事のビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBの政策担当者はデータ上のインフレ上昇をあまり重視すべきではないとの見解を示した。ここ数四半期の経済予測の信頼性が高まっていることを踏まえ、インフレの上昇は一過性である可能性が高いとした。
ECBはこれまで、2025年にかけてインフレが目標の2%に向かう道筋は凸凹の可能性が高いと強調してきた。同総裁は、インフレ加速は織り込み済みで、政策担当者は過度に反応する必要はないと述べた。
データは本質的にノイズが多く、特に年末までは一過性のニュースに過剰反応するリスクがある。現在のインフレ環境における「データ次第」とは、「速報値次第」という意味ではない」とした上で「ディスインフレのプロセスは軌道に乗っている」との認識を示した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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