アルファベットが6%上昇 アップルがグーグルのジェミニ搭載に向け交渉と伝わる=米国株個別
(NY時間09:39)(日本時間22:39)
アルファベットC<GOOG> 151.64(+9.47 +6.66%)
アップル<AAPL> 176.25(+3.63 +2.10%)
アルファベットが6%上昇しており、本日のIT・ハイテク株上昇を牽引している。アップル<AAPL>がアイフォーンのソフトウエアに今年搭載する新たな機能を強化するため、アルファベット<GOOG>傘下のグーグルの生成AI「ジェミニ」のライセンスを取得する交渉を活発に行っていると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。アップルはチャットGPTのオープンAIとも最近話し合いを持ち、同社のモデルの使用も検討しているという。
アップルとグーグルとの合意が実現すれば、両社の検索エンジンでのパートナーシップがさらに強化される。グーグルは同社の検索エンジン「サファリ」を、アップルのアイフォーンや他のデバイスのデフォルトオプションにするため、アップルに毎年数十億ドル単位の支払いを何年も続けてきた。
合意が成立すれば、数十億人の潜在的ユーザーに対し、ジェミニに重要な優位が与えられる。しかし、それは同時にアップルのAIの取り組みが一部の人々の期待ほど進んでいない表れとも言いえる。
アップルは、アイフォーンのOSの次期バージョン「iOS18」の一部として、独自のAIモデルに基づく新たな機能を準備している。だが、それらの機能強化は、クラウド経由で提供される機能でなく、デバイス上で稼働する機能が中心になる。そのためアップルは、簡単なプロンプトに基づいて画像を作成したり、エッセーを書いたりする機能を含め、生成AIの難しく手間のかかる部分を担うパートナーを探しているという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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