NYCBが取引再開 32%安 増資の可能性で複数の投資会社に接触と伝わる=米国株個別
(NY時間12:20)(日本時間02:20)
NYCB<NYCB> 2.18(-1.04 -32.30%)
ニュース確認で一旦売買停止となっていた米地銀のNYCB<NYCB>が先ほどから取引を再開しており、30%超の下落となっている。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として、同銀は増資の可能性で複数の投資会社に接触していると伝えていた。同銀は投資家の株式購入への関心を測っているという。
同銀は直近の決算で減配を発表し、予想以上の貸倒引当金を計上したため、株価は今年に入って75%超下落している。先週はCEOの交代も発表し、融資リスクの追跡方法に重大な弱点があることを明らかにしていた。
同銀は、ニューヨークの厳しい家賃規制の対象となっているアパートの所有者に融資する金融機関。また、在宅勤務時代の空室に悩まされる地域のオフィスにも融資している。ムーディーズは、同銀は今後2年間で貸し渋りのためにさらに資金を確保する可能性があると予測していた。
また、プレッシャーの1つに近年の買収による急成長もある。ライバルであったフラッグスター・バンコープとシグネチャー銀の一部を買収したことで、規模がほぼ倍増。資産規模が1000億ドル超に拡大するにつれて、より厳しい自己資本規制にも直面している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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