アンバレラ、好決算も下げに転じる AI関連は好調な見通し示す 自動車関連のリスクも=米国株個別
(NY時間11:54)(日本時間01:54)
アンバレラ<AMBA> 57.89(-0.08 -0.13%)
高解像度映像の圧縮処理用半導体を製造するアンバレラ<AMBA>が前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかったものの、売上高は予想範囲内となった。
同社はAI関連の好調を理由に、今年度は成長軌道に戻るとの見通しを示した。アナリストは同社半導体への需要回復を示唆したとしている。「今回の決算は、回復の兆しと在庫調整サイクルの終焉を示唆している」と語った。自動車部門は、中国でのtier1sおよびOEMsで「CV3-AD685 SoC(ドメインコントローラ)」が牽引していると指摘している。
ただ、株価は取引開始直後に65.39ドルまで上昇し、200日線を上回ったものの、買いが一巡すると急速に戻り売りに押される展開となり下げに転じている。
理由は定かではないが、自動車事業の最終需要は依然として弱く、中国のEV市場に注力していることもリスクと感じているのかもしれない。
(11-1月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-0.24ドル(予想:-0.33ドル)
・売上高:5160万ドル(予想:5160万ドル)
・粗利益率(調整後):62.5%(予想:62.6%)
(2-4月・第1四半期見通し)
・売上高:5200~5600万ドル
【企業概要】
世界各国のODMおよびOEM企業、自動車産業Tier1サプライヤー向けに、ビデオ処理用半導体チップを提供する。独自のCVflowベースのシステムオンチップは、IPセキュリティカメラ、車載カメラ、家庭用カメラ、産業用・ロボット用など、AIビデオ機能を必要とする幅広い市場やアプリケーションに対応する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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