EU、中国企業3社との取引制限を提案 ロシア侵攻支援で
EUは、ロシアのウクライナ侵攻の活動を支援しているとして、中国に拠点を置く3社を含む約20の企業に対する新たな貿易制限を提案した。採択されれば、ロシアがウクライナに侵攻して以来、EUが中国本土企業に制限を課すのは初めてとなる。ブルームバーグが伝えた。リストには香港、セルビア、インド、トルコの企業も含まれている。
この規制は、ロシアが第三国の企業を通じて制裁物資を入手する能力を取り締まるための努力の一環として欧州企業が、リストアップされた企業と取引することを禁止するもの。
EUは以前、中国企業数社のリストアップを提案していたが、一部の加盟国の抵抗を受け、また中国政府が保証を提供したことから、提案は取り下げられていた。
この問題は、中国を最も重要な貿易相手国の1つとみなすフォルクスワーゲン社をはじめとする自動車メーカーにとって極めて重要となる。
EUの制裁措置が採択されるには全加盟国の賛成が必要で、それ以前に変更される可能性もあるという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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