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東京株式(大引け)=375円高、米株高を引き継ぎリスクオン加速

株式 

 27日の東京株式市場は、前日の米株高を受け買い安心感が広がり、主力株をはじめ幅広い銘柄にリスクを取る動きが強まった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比375円39銭高の3万3681円24銭と大幅高で4日続伸。プライム市場の売買高概算は13億8435万株、売買代金概算は3兆5187億円。値上がり銘柄数は1492、対して値下がり銘柄数は132、変わらずは35銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の地合いが鮮明となった。12月の権利付き最終売買日にあたり損益通算目的の駆け込み売りも想定されたが、新年の株高を見込んだ買いの勢いが勝った。前日の米国株市場はクリスマス明けで方向感が出にくかったもののNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、これを受けて東京市場でも買い安心感が広がった。半導体関連など日経平均寄与度の高いハイテク系値がさ株に買いが集まり、全体指数を押し上げた。取引時間中は7月3日につけた年初来高値3万3753円を上回って推移する場面もあったが、その後は伸び悩む形に。ただ、大引け時点でプライム上場銘柄の9割が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も今週に入ってから初めて通常モードとなり、3兆5000億円強に膨らんだ。

 個別では、4000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が物色人気に沸いた。ソフトバンクグループ<9984>が大きく上値を伸ばしたほか、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株も人気。任天堂<7974>、三菱重工業<7011>も買われた。ブイ・テクノロジー<7717>が急騰、イーレックス<9517>、アトラエ<6194>も大幅高。サイボウズ<4776>の上げも目立つ。

 半面、JT<2914>、第一三共<4568>が冴えず、トレンドマイクロ<4704>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>が下落、J.フロント リテイリング<3086>も下値を探る展開に。象印マホービン<7965>、中国塗料<4617>が軟調、マクニカホールディングス<3132>も利益確定売りが優勢だった。

出所:MINKABU PRESS

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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