ＮＹ連銀調査 米消費者の１年先インフレ期待は３．４％に低下

　ＮＹ連銀が先ほど発表した１１月の消費者調査によると、米消費者の短期的なインフレ期待は低下し、２０２１年４月と同水準になった。１年先インフレ期待の中央値は３．４％と、１０月の３．６％から低下。低下は２カ月連続。３年後と５年後のインフレ期待はそれぞれ３．０％、２．７％と前月から変わらずとなっている。

　ガソリンの予想価格が下落し、家賃と大学教育費の予想価格も２０２１年１月以来の低水準となった。６０歳以上のインフレ期待はほぼ３年ぶりの低水準に後退。

　労働市場に対する見方もやや悪化。今後１年以内に職を失うと考える確率は平均で１ポイント近く上昇し１３．６％となった。失業後に職が見つかると考える確率は５５．２％と７カ月ぶりの低水準。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美