フィスカーが決算受け大幅安 売上高が予想下回る＝米国株個別

（NY時間09:42）
フィスカー＜FSR＞　3.53（-0.59　-14.23%）

　電気自動車（ＥＶ）のフィスカー＜FSR＞が大幅安。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株損益は赤字となったものの予想ほどではなかった。しかし、売上高は予想を下回ったことや、同社は決算発表を一旦延期していたが、それについて「財務報告に係る内部統制に重大な欠陥が見つかった」と述べたことで、株価はネガティブな反応を示している。

　アナリストからは「同社の『オーシャン』の納車は増加傾向にあるが、在庫も増加傾向にある。今後の株価の方向性はオーシャンの納車台数の増加能力に左右されるだろう」との指摘も出ている。

（７－９月・第３四半期）
・1株損益（調整後）：-0.27ドル（予想：-0.21ドル）
・売上高：0.72億ドル（予想：1.01億ドル）
・当座資産：5.27億ドル
・生産台数：4725台
・納車台数：1097台

（通期見通し）
・設備投資：2.25～2.40億ドル

【企業概要】
　テクノロジーを駆使したアセットライトの自動車ビジネスモデルを構築し、EVの車両開発・カスタマーエクスペリエンス・販売・サービスに焦点を当てる。最先端の自律走行機能と革新的で時代を超越したデザインを有し、再生素材を採用するなど、持続可能性の高い独自のプロセスで車両の設計・開発を行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美