【本日の見通し】ドル高円安どこまで進むか
【本日の見通し】ドル高円安どこまで進むか
ドル高円安がどこまで進むか。昨日の日銀金融政策決定会合はこれまで0.5%を目途、1.0%を毎営業日指値オペ実施で上限とする方針から、1.0%を目途とし、指値オペは市場の状況を受けて判断と一定程度1%を超える状況を許容する方針に修正された。もっとも比較的穏当な変更という印象で、発表後は円売りが強まった。150円台にしっかり乗せて上をトライする中でもう一つの注目材料である財務省国際局による外国為替平衡操作の実施状況の発表が19時にあり、9月末から10月にかけて介入を実施していないことが判明。もともと見込まれていたとはいえ介入なしが判明したことが円売りを誘い、151円台後半まで上昇している。
昨年秋に付けた高値151円95銭が目前に迫っており、さらなる上昇が見込まれるところ。昨日の動きは珍しく値幅を伴う大きなものであり、介入警戒感が強まってきている。ただ、これまでの150円前後を意識したレンジ取引が一定期間続いたことをどう解釈するのかがポイントとなりそう。
流れ的にはまだドル高円安と見ており、152円を超えてもう一段の上昇が進むことが見込まれる。目立ったポイントがなく、どこまで行くのかが読みにくいが、152円台は介入警戒感で少し慎重な買いになると見て、152円台半ばをまずトライに行く動きを見込んでいる。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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