ファイザーが決算受け下落 想定通りの33年超ぶりの赤字決算=米国株個別
(NY時間09:54)
ファイザー<PFE> 29.87(-0.68 -2.23%)
ファイザー<PFE>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回った一方、1株損益は予想ほど膨らまなかった。第3四半期は56億ドルの現金支出を伴わない在庫の評価減が響いたとしている。
同社は引き続き、新型ウイルス向け注射剤「コミナティ」と錠剤の「パクスロビッド」の売上げが減少し、予想を下回る売上高を計上。第3四半期の売上高は42%減となった。また、今四半期は33年超ぶりの赤字に転落した。
ただ、同社すでに10月13日に新型ウイルス製品の売上減少を理由に通期の売上高見通しを90億ドルも下方修正していたことから、株価は厳しい下げにはなっていない。一方、パクスロビッドの見通しや、ワクチン接種率17%という同社の見通しが楽観的過ぎるかについては疑問が残る。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.17ドル(予想:-0.33ドル)
・売上高:132.3億ドル(予想:134.9億ドル)
パキロビッド:2.02億ドル(予想:3.69億ドル)
プレベナー・フランチャイズ:18.5億ドル(予想:17.3億ドル)
イブランス:12.4億ドル(予想:12.4億ドル)
ゼルヤンツ:5.3億ドル(予想:4.1億ドル)
インライタ:2.5億ドル(予想:2.7億ドル)
ザーコリ:8600万ドル(予想:1.1億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.45~1.65ドル
・売上高:580~610億ドル(予想:587億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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