キャタピラーが決算受け下落 受注残の減少を嫌気=米国株個別
(NY時間09:37)
キャタピラー<CAT> 227.47(-14.69 -6.07%)
ダウ採用銘柄のキャタピラー<CAT>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。営業利益も予想を上回っている。良好な価格実現と販売台数の増加が寄与した。販売台数の増加は、エンドユーザーへの販売増加によるもの。ただ、ディーラー在庫の変動の影響とサービス減少により一部相殺されたとも述べている。アナリストらは、同社の最大の市場である建設と鉱業における売上高に警告感を示していたが、第3四半期の数字はその懸念を和らげた。
しかし、決算発表直後こそ、株価は時間外で買いの反応を示したものの、直ぐに戻り売りに押され下げに転じている。同社はプレゼンテーションで受注残が第2四半期から26億ドル減少したことを明らかにした点が嫌気されている模様。
また、第4四半期に慎重な見方を示したことも嫌気されている。第4四半期の売上高は前年比微増を予想し、営業利益率も第3四半期を下回ると予想している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):5.52ドル(予想:4.77ドル)
・売上高:168.1億ドル(予想:166.0億ドル)
機械・エネルギー・運輸:159.9億ドル(予想:160.0億ドル)
金融:8.22億ドル(予想:7.66億ドル)
・営業利益:35.0億ドル(予想:30.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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