ネットフリックスが決算受け大幅高 有料会員数が大幅増加 一部顧客への値上げも発表=米国株個別
(NY時間09:35)
ネットフリックス<NFLX> 395.20(+49.01 +14.16%)
ネットフリックス<NFLX>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。特に有料会員数が876万人増と予想以上に伸びたことが好感され大幅高となっている。数年ぶりの大幅増となった。
ガイダンスも公表し、通期のフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正したほか、営業利益率の見通しも引き上げた。ただ、第4四半期については予想を下回る見通しを示した。
同社はまた、米国、英国、フランスの一部顧客に対して値上げを発表しており、本日から米国で最も高いプランを3ドル引き上げて23ドルに、基本プランを2ドル引き上げ12ドルにする。英国とフランスでも同様の措置を取る。
同社は好調な番組編成とパスワード共有の取り締まりに言及。パスワード共有の取り締まりを強化すれば、顧客を失うかもしれないと心配されていたが、解約を大幅に増やすことなく、新規顧客の急増につながった。同社の成長で最も大きな割合を占めたのはEMEA(欧州、中東、アフリカ)であった。同社は同地域で約395万人の顧客を獲得している。
アナリストからは「同社は2024年に向けて明確なストーリーを示したように思われる。有料シェアリングが約2億5000万人の加入者数到達の能力に変わったようで、営業利益も着実に増加している」といった評価も聞かれた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:3.73ドル(予想:3.49ドル)
・売上高:85.4億ドル(予想:85.3億ドル)
・営業利益率:22.4%(予想:22.1%)
・有料会員数:+876万(予想:+620万)
北米:+175万件(予想:+122万件)
EMEA:+395万人(予想:+222万人)
南米:+118万人(予想:+115万人)
アジア・太平洋:+188万人(予想:+141万人)
・FCF:18.9億ドル(予想:12.7億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:2.15ドル(予想:2.17ドル)
・売上高:86.9億ドル(予想:87.6億ドル)
・営業利益率:13.3%(予想:14.0%)
(通期見通し)
・FCF:65億ドル(従来:50億ドル以上)(予想:52.7億ドル)
・営業利益率:20%(従来:18~20%)(予想:19.8%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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