米中首脳会談実現への協議に弾みと伝わる

　中国の習近平国家主席の訪米およびバイデン大統領との首脳会談の実現向けた両国間のハイレベル協議に弾みがついている。ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が関係者の話として伝えた。

　習主席の側近で経済政策トップの何立峰副首相がワシントンを訪問する方向で協議が進められているという。実現すれば、バイデン政権発足以来で最も高位の中国当局者の訪米になる。米中首脳会議の準備のため王毅外相が１０月にワシントンを訪問する計画も進められている。

　北朝鮮は今週、韓国から越境した米兵を国外追放にしたが、米当局者によると、背後には中国の働きかけがあったという。サリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）は１０日前の王外相との会談で、米兵の越境問題を取り上げていたという。

　米中の間で緊張が高まる中で、両国は関係の安定化を図っている。両政府の動きを踏まえると、１１月にサンフランシスコで開催されるＡＰＥＣ首脳会議に習主席が出席する可能性が高まったようだと伝えた。