ダウ平均は前日の上げ失う IT・ハイテク株が下げ先導 本日はトリプルウィッチング=米国株前半
NY株式15日(NY時間13:36)
ダウ平均 34620.34(-286.77 -0.82%)
ナスダック 13700.96(-225.09 -1.62%)
CME日経平均先物 33090(大証終比:-190 -0.57%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。下げ幅は一時300ドルを超え、前日の上げを失っている。IT・ハイテク株が下げを先導し、ナスダックも大幅安。台湾のTSMC<TSM>が主要サプライヤーに対し、ハイエンドの半導体製造装置の納入を遅らせるよう指示したと伝わったことや、アドビ<ADBE>が決算を受けて下落していることもIT・ハイテク株全体の雰囲気を圧迫している模様。
今週は米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)、小売売上高などのインフレ関連指標を通過したが、市場は落ち着いた反応を示していた。数字は予想を上回る内容だったものの、エネルギー価格の上昇が大半の要因となっており、その他の分野はインフレの落ち着きも示唆されていた。エネルギー価格が今後、そのように影響してくるか見極めたい雰囲気も広がっている。
FRBに対する見方に変化はなく、来週のFOMCは据え置きを確実視しており、年内に追加利上げが有るか無いかを探る状況。今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表され、注目している。年内利上げの可能性は残すとの見方が優勢のようだ。
きょうは四半期ごとに到来するトリプルウィッチングにあたる。株価指数の先物とオプション、そして、個別株オプションの満期が集中し、歴史的に乱高下を煽ってきた。さらに今回はS&P500を含む株価指数のリバランスと重なるために取引がさらに増えることも予想されている。また、9月のトリプルウィッチングの翌週は株価が急落する傾向があり、来週以降の動きも警戒されているようだ。
前日にナスダックに上場したアーム<ARM>は売買が交錯。前日は好調なスタートを切ったが、アナリストからは、同社株は上場後に十分に評価されている可能性があるとし、投資判断を「中立」でカバレッジを開始したことが伝わっていた。
全米自動車労組(UAW)とビックスリーとの労使協議が前日の現地時間深夜に交渉期限を迎え、双方の溝は埋まらず、前例のないビックスリー同時のストライキに突入した。バイデン大統領もUAWを支持していたが、フォード<F>やGM<GM>はまちまちの動きに留まっている。
アドビ<ADBE> 525.22(-26.94 -4.88%)
アーム<ARM> 63.56(-0.03 -0.05%)
フォード<F> 12.61(-0.02 -0.12%)
GM<GM> 33.96(+0.30 +0.89%)
アップル<AAPL> 174.09(-1.65 -0.94%)
マイクロソフト<MSFT> 331.29(-7.41 -2.19%)
アマゾン<AMZN> 140.75(-3.97 -2.74%)
アルファベットC<GOOG> 137.57(-1.42 -1.02%)
テスラ<TSLA> 274.67(-1.37 -0.50%)
メタ・プラットフォームズ<META> 301.28(-10.44 -3.35%)
AMD<AMD> 102.25(-4.38 -4.11%)
エヌビディア<NVDA> 440.54(-15.27 -3.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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