中国株が堅調 中国共産党が経済支援策強化を約束＝米国株個別

　きょうはＮＹ市場で中国株が堅調に推移している。中国経済への不安感が高まっているが、中国共産党の最高意思決定機関である中央政治局がきょう、経済が逆風に見舞われているとの認識を示し、政策支援を強化すると約束した。習近平国家主席を議長とする会議で経済情勢について協議し、今年上半期の経済は好調だったと結論づけた。

　会議に参加した当局者は、中国経済が内需低迷、一部企業の経営難、いくつかの主要分野におけるリスク、複雑な外部環境による新たな課題に直面しているとの認識を示し、その上で、景気の下振れリスクを抑える調整を強化することを強調。これまでよりも積極的な財政政策と堅実な金融政策を実施するとしたほか、国内資本市場をてこ入れして投資家の信頼感を高める方針を示した。

　内需を拡大し、消費が経済成長をけん引するようにすると、あらためて確約。優先分野には自動車、電子機器、家具など高額商品のほか、スポーツや観光といったサービス業を挙げた。投資促進へ政府特別債の発行・利用を早め、民間投資と外国投資の安定化も図るとしている。

　不動産については、需給動向が変化したため、政策を素早く調整する意向を明らかにした。

（NY時間14:07）
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MINKABU PRESS編集部　野沢卓美