東京株式(大引け)=402円高、終盤に上げ足加速し高値引け
19日の東京株式市場は朝方からリスク選好の地合いで日経平均は上値を指向、3万2700円台後半でもみ合った後、引けにかけて一気に上げ幅を広げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比402円14銭高の3万2896円03銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は12億4033万株、売買代金概算は3兆2189億円。値上がり銘柄数は1615、対して値下がり銘柄数は179、変わらずは41銘柄だった。
きょうの東京市場は取引開始前からリスクオンのムードが強かった。前日の欧州株市場が一斉高に買われたほか、米国株市場では金融株などをはじめ景気敏感株に買いが入り、NYダウが300ドルを超える上昇で7連騰と上げ足を強めた。これを引き継いで東京市場でも市場センチメントが強気に傾いた。日銀の植田総裁の発言を受け、来週の日銀金融政策決定会合で大規模金融緩和政策の変更に動く可能性が低いとの見方が広がり、取引時間中に外国為替市場で1ドル=139円台前半まで円安が進んだことも輸出株中心に追い風材料となった。引けにかけて、先物主導で買いの勢いが強まり、日経平均は上げ幅を拡大、結局高値引けとなっている。個別株の物色意欲も旺盛で、値上がり銘柄数はプライム市場の9割近くを占め、全面高に近い商状だった。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。トヨタ自動車<7203>が堅調、日産自動車<7201>は大幅高。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。ムゲンエステート<3299>がストップ高となり、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、TBK<7277>が急騰した。川崎汽船<9107>も物色人気に。
半面、ローム<6963>が安く、ANYCOLOR<5032>も軟調。ファーマフーズ<2929>が急落した。HIOKI<6866>も大幅安、Gunosy<6047>、バロックジャパンリミテッド<3548>も大きく値を下げた。ひらまつ<2764>が下値を探り、IDOM<7599>も売りに押された。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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