マイクロソフトが日本のスクウェア・エニックスの買収を検討していた
マイクロソフト<MSFT>が2019年に日本のゲーム開発のスクウェア・エニックス<9684>の買収を検討していたことが明らかとなった。米連邦取引委員会(FTC)がマイクロソフトに対する反トラスト法訴訟で提出した文書から明らかとなった。
この文書は、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード<ATVI>の690億ドル規模の買収阻止を求める米当局の訴訟の証拠となるもので、日本のセガサミー<6460>や現在はソニー<6758>傘下の米バンジー社の買収も検討していたことを示している。
新作のファイナルファンタジーXVIを含むスクウェア・エニックスのゲームの多くは、マイクロソフトのXboxの競合相手であるソニーのプレイステーション専用。
2021年にスクウェア・エニックスは買収の噂が流れる中で会社側は「会社や事業の一部を売却することは考えておらず、第三者から会社や事業の一部を買収する提案を受けたこともない」と否定していた。しかし、内部文書によると、マイクロソフトの視野に入っていたという。
スクウェア・エニックスの買収はXboxゲームパスの成長を加速させ、Xboxの次世代端末の開発プロジェクト「Xboxプロジェクト・スカーレット」を成功に導く貴重なコンテンツ資産を提供するだろうと2019年のメモには記載されている。マイクロソフトはまた、モバイルとアジアでの利益の可能性も見ていたようだ。
執筆者 : MINKABU PRESS
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