FRBが6月に経済予測の大幅上方修正も
FRBは次回6月FOMCで最新の経済予測を公表する。地銀の緊張や米債務上限問題にもかかわらず、足元の米経済は底堅く推移しており、景気見通しは2021年以来の大幅な上方修正となる可能性があるという。
エコノミストの間では向こう数カ月中のリセッション(景気後退)予想が広がっているが、上方修正の場合、年末および来年初めまで政策金利を現行水準に据え置くとするFRBの見方を補強すると考えられる。6月はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表される。
市場からは、「FRBは向こう1年のGDP見通しを上方修正する一方、失業率の見通しは下方修正する必要があるだろう。それは当面の政策金利の高水準での据え置きの論拠を補強するのは確かで、近いうちに利下げに転じることはない」との見方も出ている。
雇用者数の伸びは予想を上回り続け、4月の自動車販売台数は約2年ぶりの高水準、3月の新築住宅販売件数は1年ぶりの高水準で、製造業も安定化の兆候が見られている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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