ダウ先物は125ドル安 米地銀への不信感が再燃=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:49)
ダウ先物 33477(-125.00 -0.37%)
S&P500 4148.00(-4.00 -0.10%)
ナスダック100先物 13438.00(+28.50 +0.21%)
米株価指数先物市場でダウ先物は下落しており、本日は売り先行で始まりそうだ。米地銀への不信感が再び強まっている。時間外で米地銀のパックウェスト<PACW>が大幅安となっており、市場の雰囲気を悪化させている。取引開始前に5月5日に終了した週に預金が約9.5%減少したことを明らかにした。大部分は5月3日に伝わった身売りを含め戦略的選択肢を検討との報道後の5月4日と5日に発生したという。
ただ、今回の預金減少はバランスシート外の流動性で賄われており、5月10日現在、即時利用可能な流動性は150億ドルで、保険外預金の52億ドルを上回り、カバー率は288%となっていることも言及した。
一方、前日引け後に決算を発表したディズニー<DIS>が時間外で下落していることもダウ先物を圧迫。料金の値上げにより動画配信部門は損失を縮小したものの、加入者数の増加には打撃となった。ディズニー+の加入者は2四半期連続で減少しており、予想も下回っている。
先ほど4月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を下回ったことから、前日の米消費者物価指数(CPI)と同様に利上げ停止と年内の利下げ期待を正当化する内容となった。しかし、株式市場の反応は一時的な上げに留まっている。同時刻に米新規失業保険申請件数が発表になり、予想を上回る申請者数を発表。FRBの動向以上に景気の先行き不安に結びついている模様。
(NY時間08:59) 時間外
ディズニー<DIS> 95.38(-5.76 -5.70%)
パックウェスト<PACW> 4.88(-1.20 -19.74%)
アップル<AAPL> 173.72(+0.16 +0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 310.78(-1.53 -0.49%)
アマゾン<AMZN> 111.08(+0.89 +0.81%)
アルファベット<GOOG> 115.12(+2.84 +2.53%)
テスラ<TSLA> 169.44(+0.90 +0.53%)
メタ・プラットフォームズ<META> 233.72(+0.64 +0.27%)
AMD<AMD> 98.29(+1.27 +1.31%)
エヌビディア<NVDA> 289.80(+0.95 +0.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。