東京株式(大引け)=21円高、気迷いムードも後場上昇に転じ7日続伸
17日の東京株式市場は前週末終値をはさんだ狭いゾーンで日経平均がもみ合う展開となった。結局大引けはプラス圏で着地し7日続伸となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比21円31銭高の2万8514円78銭と7日続伸。プライム市場の売買高概算は9億5129万株、売買代金概算は2兆2224億円。値上がり銘柄数は920、対して値下がり銘柄数は820、変わらずは95銘柄だった。
きょうの東京市場は、気迷いムードのなか朝方は日経平均が高く始まったものの、その後は上値の重い展開となり取引開始後ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前週末の米国株市場では、複数の経済指標を受けて景気減速とインフレの双方が意識され、NYダウなど主要株価指数が揃って反落、東京市場でも目先利益確定の動きが強まった。しかし、下値では押し目買いが厚く、2万8000円台半ばでもみ合いが続く形となり、後場は再び上昇に転じた。外国為替市場でドル高・円安に振れたことも、輸出株を中心に株価の下支え要因となった。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数をみても前引け時点では後者の方が大幅に多かったものの、後場に入って押し目買いの動きが活発化し、大引けでは数が逆転している。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が高い。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。日立製作所<6501>が買い優勢だったほか、マネーフォワード<3994>が商いを伴い値を飛ばした。テラスカイ<3915>は大量の買い注文を集め大引けまで値がつかず1本値のストップ高。DDホールディングス<3073>も一時ストップ高に買われ、アークランドサービスホールディングス<3085>が急騰、横浜ゴム<5101>、レノバ<9519>も大幅高となった。
半面、ファーストリテイリング<9983>が売られたほか、レーザーテック<6920>も軟調。三菱商事<8058>三井物産<8031>など総合商社が軒並み安かったほか、セガサミーホールディングス<6460>も下落した。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急落したほか、新日本科学<2395>はストップ安。ジンズホールディングス<3046>、アークランズ<9842>、アステリア<3853>なども大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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