リスク警戒後退も、FOMCを前に動き慎重=東京為替概況
リスク警戒後退も、FOMCを前に動き慎重=東京為替概況
昨日の海外市場でドル円は132円60銭台まで上昇。月曜日に売りが出た米地銀ファーストリパブリックバンクの買い戻しが見られるなど、リスク警戒が後退する展開となり、ドル円もしっかりという展開が見られた。
時間外で同行株の売りが出て朝方132円26銭を付ける場面が見られたが、この動きも続かず。午前中にNY市場の高値を超えて132円78銭を付ける場面が見られた。もっとも上も限定的で、その後は午後まで132円台推移が続いた。
その他通貨も様子見ムードで、ユーロドルは1.0765-1.0777のわずか12ポイントレンジにとどまっている。
今晩の米FOMCを前に、やや慎重な動きが見られた。
FOMCに関してはSVB破綻までは0.5%利上げ見通しが大勢となっていたが、その後据え置き見通しが一時大勢になるなど、不安定な状況を経て、0.25%利上げで見通しがほぼ一致している。ただ、今後についてはターミナルレート見通しがかなり振れており、不透明感が強い。物価状況からは前回12月のドットプロットで示されたターミナルレート水準を超える見通しが示される可能性も、SVB破綻後の混乱もあり、逆に前回より低い水準が示されるとの見通しも強い。
結果次第で相場の動きが見込まれるだけに、発表までは様子見ムードが続きそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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