ダウ平均は反落 タカ派な発言も伝わり、ネガティブな反応=米国株前半
NY株式8日(NY時間11:48)
ダウ平均 33977.79(-178.90 -0.52%)
ナスダック 11939.49(-174.30 -1.44%)
CME日経平均先物 27420(大証終比:-180 -0.66%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落している。前日はパウエルFRB議長の講演を受けて激しく上下動していたものの結局、買い戻しが強まって終えていた。市場は先日の強い米雇用統計を受けて、FRBのスタンスの変化に注視している中、タカ派な発言も伝わり、株式市場はネガティブな反応を見せているようだ。
本日はウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わっていたが、「インフレを巡る不確実性はまだ大きい。状況が変化すれば、0.25%ポイントのペースを上回る動きをする可能性がある」と述べていた。
今週初め、複数のFRB関係者が、1月の強い米雇用統計によって、従来予想よりも高い水準まで利上げを行わなければならない確率が高まったと述べている。
市場からは「インフレ目標達成するためには、労働市場が冷え込む必要がある。2%のインフレ目標への持続的な復帰は賃金の伸び鈍化なしには不可能であろう。当面は米国市場全体にとって逆風が続くと見ている」との見方も出ている。
きょうはIT・ハイテク株が下げを先導。その中でもアルファベット<GOOG>の下げが目立っている。同社は前日にオープンAIのチャットGPTに対抗して、人工知能(AI)を搭載した新たなチャットボット「Bard」を試験者に公開した。市場からは、マイクロソフト<MSFT>がチャットGPTを搭載したBing検索ホームページを立ち上げたことで、検索の新しいユースケースが解放され、「Bard」が検索結果の点で優れていると判明しない限り、グーグルの検索ボリューム増加に対する逆風になる可能性があるとの懸念も出ている。前日の「Bard」の公開はその懸念を十分に補えなかったのかもしれない。
アップル<AAPL> 151.92(-2.73 -1.76%)
マイクロソフト<MSFT> 269.35(+1.79 +0.67%)
アマゾン<AMZN> 99.51(-2.60 -2.55%)
アルファベットC<GOOG> 99.46(-8.58 -7.94%)
テスラ<TSLA> 200.37(+3.56 +1.81%)
メタ・プラットフォームズ<META> 185.16(-6.46 -3.37%)
AMD<AMD> 85.33(-0.59 -0.68%)
エヌビディア<NVDA> 223.11(+1.38 +0.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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