スナップが決算受け大幅安 ダイレクト・レスポンス広告への傾斜で見通しが予想下回る=米国株個別
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)も予想を上回っている。
ただ、株価は冴えない反応。第1四半期の売上高が2-10%の減収を見込んだことが嫌気されている。市場は増収を期待していた。第1四半期の本日までの売上高も約7%の減収となったことも明らかにしている。
同社は、広告メニューの相次ぐ変更が同社の事業を混乱させる可能性があるとも指摘。同社はダイレクト・レスポンスに焦点を当てた変更を行っている。広告メニューを購入したり、メールリストにサインアップするなどの即時の行動を取るためにユーザーを促すもの。
これは同社の事業の重要な部分を占め、特に先行き不透明感が強まり、マーケティング担当者が支出を控える中、直近の四半期においてはその傾向が顕著となっていた。
アナリストは「同社の第1四半期の見通しは、厳しいマクロ環境下でのダイレクト・レスポンス広告への重点変更に伴い予想を下回った。引き続き、短期的な広告の可視性の低さ、エンゲージメントの傾向の難しさ、高度の実行リスクが同社には存在する」と評した。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.14ドル(予想:0.11ドル)
・売上高:13.0億ドル(予想:13.1億ドル)
北米:8.80億ドル(予想:9.23億ドル)
欧州:2.19億ドル(予想:2.01億ドル)
・EBITDA(調整後):2.33億ドル(予想:2.07億ドル)
・FCF:7480万ドル(予想:-581万ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):3.75億人(予想:3.70億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):3.47ドル(予想:3.49ドル)
(1-3月期・第1四半期見通し)
・売上高:2~10%減(予想:1.48%増)
(NY時間09:39)
スナップ<SNAP> 10.02(-1.54 -13.32%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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