メルクが好決算受け上昇 動物用医薬品は不振も、既存事業で一貫した強さ=米国株個別
メルク<MRK>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正している。
同社の主力薬キイトルーダが予想を上回った。ウイルス薬の売上高も予想を大きく上回った。HPVワクチンのガーダシルも好調だった。売上高の伸びはパンデミックからの回復に助けられたと述べている。
アナリストからも前向きな評価が出ており、「動物用医薬品の不振は拡大したものの、既存事業で一貫した強さが示され、需要の伸びが為替の影響をほぼ相殺した」と述べた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.85ドル(予想:1.73ドル)
・売上高:149.6億ドル(予想:141.1億ドル)
キイトルーダ:54.3億ドル(予想:53.4億ドル)
ガーダシル:22.9億ドル(予想:20.5億ドル)
ポロクアッド/MMR-II/バリバックス:6.68億ドル(予想:6.70億ドル)
シンポニー:1.73億ドル(予想:1.77億ドル)
レミケード:4900万ドル(予想:5580万ドル)
アイセントレス:1.61億ドル(予想:1.50億ドル)
・粗利益率(調整後):77.0%(予想:76.1%)
・研究開発費:35億ドル(予想:28.8億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.32~7.37ドル(従来:7.25~7.35ドル)(予想:7.32ドル)
・売上高:585~590億ドル(従来:575~585億ドル)(予想:585億ドル)
(NY時間09:51)
メルク<MRK> 100.97(+2.56 +2.60%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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