【これからの見通し】明日の米雇用統計控えたマーケット、雇用関連指標に神経質に
【これからの見通し】明日の米雇用統計控えたマーケット、雇用関連指標に神経質に
市場の視線はあすの米雇用統計、来週の米消費者物価指数に向かっている状況。米幅利上げ観測と、インフレピークアウト期待が交錯している。現在の粘着性のインフレ圧力を冷やすためには完全雇用状態とされる米労働市場が弱含む兆しが求められているようだ。その意味で、今週は普段であれば注目度の低いJOLT求人件数の大幅減に市場が敏感に反応していた。
この後の海外市場では、前週分の米新規失業保険申請件数が発表される。週次の指標とあって、毎回の数字の強弱に反応するのもどうかとは思うのだが、市場が雇用関連指標にピリピリしている地合いだけに、予想や前回からの強弱には注意しておきたい。また、きょうは9月チャレンジャー人員削減数も発表される。これもあまり注目されることのない指標だが、後付け的にせよ材料視される可能性はありそうだ。
その他の経済指標は、ユーロ圏小売売上高(8月)、カナダIvey購買担当者景況感指数(9月)など。
発言イベント関連では、ECB議事録(9月8日開催分)が公表される。メスター・クリーブランド連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁、ウォラーFRB理事、、クックFRB理事、など一連の米金融当局者の講演イベント参加が予定されている。英中銀ではハスケル委員が講演を行う。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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