Ｆ５が決算受け上昇 アナリストからは慎重な見解も＝米国株個別

　Ｆ５＜FFIV＞が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。第４四半期のガイダンスも公表し、１株利益は予想を上回る見通しを示した。第３四半期に強い需要があり、第４四半期も強力なパイプラインがあるとしている。また、取締役会が自社株買いプログラムを１０億ドル追加承認したことを発表した。この新たな承認は、既存のプログラムに残っている２．７２億ドルに追加される。

　アナリストはこの見通しを楽観視しているが、マクロ環境の悪化には慎重姿勢を崩していない。サプライチェーンの問題が残り、マクロ環境は依然不透明だが、同社のコスト規律が収益の回復力を示していると評した。サプライチェーンの問題は依然残っており、企業においてより控えめな支出環境が展開されるリスクもあるとしている。

（４－６月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：2.57ドル（予想：2.23ドル）
・売上高：6.74億ドル（予想：6.68億ドル）
　　サービス：3.48億ドル（予想：3.44億ドル）
　　製品：3.26億ドル（予想：3.24億ドル）

（７－９月・第４四半期見通し）
・1株利益（調整後）：2.45～2.57ドル（予想：2.29ドル）
・売上高：6.80～7.00億ドル（予想：6.91億ドル）

（NY時間09:52）
Ｆ５＜FFIV＞　161.38（+6.97　+4.51%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美