スナップが決算受け時間外で26%急落=米国株個別
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほど拡大しなかったものの、売上高は予想を下回った。顧客の広告予算の大幅な減速と競争激化が響いた。ユーザーの伸びはライバルのメタ<META>やツイッター<TWTR>を上回り、予想も上回ったものの、それだけでは不十分だった。
同社は今回、経済的な不確実性から第3四半期の具体的な財務ガイダンスの提供を見送った。そのうえで1日アクティブユーザー数(DAU)は約3.6億人、売上高は前年比でほぼ横ばいを見込んでいると述べた。
また、共同創業者のマーフィ氏とスピーゲル氏は少なくとも2027年1月1日まで、年俸1ドルで株式報酬なしの新たな長期雇用契約を締結したとも発表。今後は雇用と営業費用の増加を抑制する方針も示した。
同社は株主向けの書簡で「マクロの逆風、プラットフォーム政策の変更、競争激化が重なり、顧客企業のキャンペーン予算の伸びが制限された」と述べた。今回の結果はわれわれの野心的規模を反映していないとも付け加えた。
株価は時間外で26%の大幅安。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:-0.05ドル)
・売上高:11.1億ドル(予想:11.4億ドル)
・EBITDA(調整後):+719万ドル(予想:-124万ドル)
・FCF:-1.47億ドル(予想:-0.52億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):3.47億人(予想:3.43億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):3.20ドル(予想:3.37ドル)
(NY時間17:03)時間外
スナップ<SNAP> 12.03(-4.32 -26.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。