テスラが決算受け上昇 年後半の生産は過去最大との楽観的な見方=米国株個別
テスラ<TSLA>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。サプライチェーンの障害や中国工場の閉鎖に取り組みながら、生産を軌道に乗せたことを反映。
また、保有しているビットコインの約75%を法定通貨に転換したことも明らかにしたほか、納車台数の年平均成長は50%との予測を維持し、下半期に失われた生産量を取り戻せるとの自信を示している。
マスクCEOはカリフォルニア州と上海の工場での6月の生産が好調なことに言及したうえで、「サプライチェーンの地獄に見舞われてきたが、コモディティ価格は下向きのトレンドが見られる。年後半の生産が過去最大を達成し得る」との楽観的な見方を示した。
アナリストからも今回の決算について、「厳しい環境下にもかかわらず良好な内容」との前向きなコメントも出ている。
一方、「オースチン工場とベルリン工場が順調に立ち上がりつつあるという証拠が出るまで、株価はレンジ取引を想定。基本的な取り組みは気に入っているが、バリュエーションには苦労している。今年は本当に新しいことが何もないことを考えると、センチメントにも苦労している」との評価も聞かれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.27ドル(予想:1.83ドル)
・売上高:169億ドル(予想:168.8億ドル)
・粗利益率:25.0%(予想:24.5%)
・FCF:6.21億ドル(予想:6.25億ドル)
(NY時間09:42)
テスラ<TSLA> 785.23(+42.73 +5.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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