ダウ平均は次第に下げ幅を拡大=米国株後半
NY株式12日(NY時間15:45)
ダウ平均 30918.67(-255.17 -0.82%)
ナスダック 11225.48(-147.12 -1.29%)
CME日経平均先物 26410(大証終比:+130 +0.49%)
終盤になってダウ平均は下げ幅を拡大させており、一時300ドル超下落する場面が見られている。きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。下期相場が本格化して、米国債市場では逆イールドが深まるなど、市場はリセッション(景気後退)への懸念を再び強めている。そのような中で株式市場も上値の重い展開となっている状況。
今週の米消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年比8.8%の上昇と40年ぶりの高水準が見込まれ、FRBの積極利上げへの期待を裏付ける内容となりそうだが、それ自体はかなり織り込まれる中で、市場がどのような反応を見せるか注目されている。
また、今週から4-6月期決算が始まり、週末には大手銀の決算が発表される。大手銀については、インフレ高進およびFRBの積極利上げ、そして、ロシアのウクライナ侵攻などの混乱を受けた市場の変動拡大でトレーディング収入は2桁台の伸びが見込まれている。一方、金利上昇で金利収入も拡大が見込まれており、全体的には堅調な内容が予想されているようだ。ただし、リセッション(景気後退)への不透明感が強まる中で、貸倒引当金をどう積み増してくるか、先行きの見通しをどう示してくるかにも注目している。
現段階で、第2四半期のS&P500企業の最終利益の見通しは従来予想の6.8%増から5.7%増に下方修正されている。
エネルギーや銀行が下落しているほか、IT・ハイテク、医薬品も軟調。
ボーイング<BA>が上昇。6月に43機の737Maxの単通路機を顧客に引き渡したと発表。これは約2年間の運航停止を経て米規制当局が2020年後半に同機の運航再開を認めて以来、単月では最多の数字となった。
アメックス<AXP>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の223ドルから143ドルに引き下げた。
アパレルのギャップ<GPS>が下落。前日引け後に5-7月期(第2四半期)のガイダンスを公表し、売上高が1桁台後半の減収となる見通しを発表したほか、営業利益率(調整後)がゼロから若干のマイナスになる可能性にも言及した。
コインベース<COIN>やライオット<RIOT>など仮想通貨関連株が下落。ビットコインが4日続落し、再び2万ドルを割り込む中で関連株にも売りが広がっている。
企業向けIT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が大幅安。同社のマクダーモットCEOが、マクロ環境に関して慎重な発言をしたことが嫌気されている。大手のソフトウエア関連銘柄も連れ安となっており、マイクロソフト<MSFT>、セールスフォース<CRM>に売りが強まった。
電気自動車(EV)のローズタウン・モーターズ<RIDE>が上昇。電動ピックアップの市場投入と台湾の鴻海(フォックスコン)との共同開発を推進するため、幹部のハイタワー氏をCEOにも任命する人事を発表した。
電気自動車(EV)のカヌー<GOEV>が急伸。ウォルマート<WMT>から4500台のバンを受注したと発表した。
ボーイング<BA> 146.97(+9.98 +7.29%)
ギャップ<GPS> 8.33(-0.44 -4.97%)
アメックス<AXP> 139.30(-1.28 -0.91%)
カヌー<GOEV> 3.62(+1.25 +52.53%)
ローズタウン<RIDE> 1.82(+0.09 +5.20%)
サービスナウ<NOW> 427.59(-62.81 -12.81%)
コインベース<COIN> 53.74(-0.14 -0.26%)
マラソンデジタル<MARA> 7.64(-0.18 -2.24%)
ライオット<RIOT> 4.79(-0.09 -1.75%)
アップル<AAPL> 145.45(+0.58 +0.40%)
マイクロソフト<MSFT> 252.73(-11.78 -4.45%)
アマゾン<AMZN> 108.68(-3.07 -2.75%)
アルファベットC<GOOG> 2295.45(-35.00 -1.50%)
テスラ<TSLA> 694.72(-8.31 -1.18%)
メタ・プラットフォームズ<META> 162.51(-0.37 -0.23%)
AMD<AMD> 75.80(-1.15 -1.49%)
エヌビディア<NVDA> 150.09(-1.44 -0.95%)
ツイッター<TWTR> 33.81(+1.16 +3.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。