クアルコムが逆行高 アップルがモデム用チップの自社開発に失敗との指摘=米国株個別
きょうはハイテク株に売りが強まり、半導体関連株にも売りが広がっている。そのような中でクアルコム<QCOM>が逆行高を演じている。アップル<AAPL>がモデム用チップの自社開発に失敗しており、アイフォーンではしばらく、クアルコム製のモデムチップを使い続けるとアナリストが指摘した。
アナリストの調査によると「アップルは独自のアイフォーン5G用のモデムチップの開発に失敗した可能性があるり、それはクアルコムが2023年まで独占サプライヤーであり続けることを意味する」としている。
アップルはアイフォーンなどに搭載される部品の多くを自社製に置き換える取り組みを進めている。クアルコムは11月時点で、アップルの入れ替えに伴い、2023年にはアイフォーンのモデムチップの約20%しか占めなくなると予想していた。現在、その見通しが先延ばしになる可能性があるという。
同アナリストは「アップルは独自の5G用のチップを開発し続けると思われるが、それがクアルコムに取って代わる頃には、クアルコムの他の新規事業はチップの受注減による悪影響を大幅に相殺するほど成長しているはずだ」とも述べた。
(NY時間13:40)
クアルコム<QCOM> 133.78(+6.60 +5.19%)
アップル<AAPL> 138.69(-2.97 -2.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。