ダウ平均は3日続伸 上海ロックダウンの段階的緩和で買い戻しが膨らむ=米国株序盤
NY株式17日(NY時間10:06)
ダウ平均 32565.51(+342.09 +1.06%)
ナスダック 11886.23(+223.44 +1.92%)
CME日経平均先物 26800(大証終比:+170 +0.63%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅に3日続伸。ロックダウンを実施していた中国の上海市が6月から企業の生産活動と市民生活を全面的に正常化すると発表したことが好感されている模様。長引く封鎖に上海市民の不満が高まる中、ようやく出口を明確にした格好となった。
4月以降6週連続での下落で株式市場もFRBの利上げ期待をある程度織り込む中、一部からは値ごろ感を指摘する声も出ている。ただ、中国経済の不透明感が買い戻しを抑制していたが、きょうはそのブレーキが一部緩和した格好となっている。IT・ハイテク株中心に買い戻しが膨らんでいるが、一部の調査ではIT・ハイテク株のショートポジションが06年以降の最大となっているとの報告も伝わっていた。
しかし、あくまで足元の買い戻しはベア・マーケット・ラリー(弱気相場の中での一時的な株高)で、最終的な底打ちではないとの指摘も少なくない。更なる利上げが見込まれる中で、市場はまだ底値を付けていないという。
きょうは日本時間3時にパウエルFRB議長がウォールストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベントで発言が予定されてお注目される。
今週は小売株の決算が発表になっているが、取引開始前にウォルマート<WMT>が決算を発表していた。既存店売上高は好調な内容だったものの、仕入れや人件費、輸送費などのインフレ圧力が利益を圧迫していることが示された。株価は売りが先行し、ダウ平均を圧迫している。今週決算を控えた同業のターゲット<TGT>も連れ安。
なお、取引開始前に4月の米小売売上高が発表になっていたが、高インフレにもかかわらず商品への需要がなお底堅いことを示唆していた。「物価の変動を考慮するとあまり印象的な数字ではなかったものの、インフレ圧力による家計所得の圧迫が、まだ支出に大きな影響を与えていないことが示唆された」との評価も聞かれた。
ウォルマート<WMT> 135.63(-12.59 -8.49%)
ターゲット<TGT> 212.81(-5.54 -2.54%)
アップル<AAPL> 147.78(+2.24 +1.54%)
マイクロソフト<MSFT> 265.42(+3.92 +1.50%)
アマゾン<AMZN> 2249.57(+33.36 +1.51%)
アルファベットC<GOOG> 2334.01(+38.16 +1.66%)
テスラ<TSLA> 748.01(+23.64 +3.26%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 204.25(+4.21 +2.10%)
AMD<AMD> 99.44(+5.20 +5.52%)
エヌビディア<NVDA> 179.84(+7.20 +4.17%)
ツイッター<TWTR> 37.42(+0.03 +0.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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