ダウ平均は大幅続落で始まる 米雇用統計は強い数字も嫌気される=米国株序盤
NY株式6日(NY時間10:12)
ダウ平均 32590.38(-407.59 -1.20%)
ナスダック 12089.53(-228.16 -1.76%)
CME日経平均先物 26755(大証終比:-355 -1.33%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅に続落して始まっている。下げ幅は一時500ドル超に達した。取引開始前に発表になった4月の米雇用統計が、労働市場のひっ迫と賃金高止まりを示し、インフレ圧力の根源になっていることを示した。それを受けて米国債利回りが上昇する中、米株式市場は前日に引き続き、ほぼ全面安の展開。
4月の非農業部門雇用者数(NFP)は42.8万人増加し予想を上回った。一方、失業率は3.6%に留まり、平均時給は前月比0.3%上昇。労働参加率は低下している。
パウエルFRB議長は今週のFOMC後の会見で「持続不可能なペースでの賃金上昇に懸念」と述べていたが、一部からは、「市場は労働市場の過熱感に着目しているが、本日の数字はインフレ圧力の緩和期待を示唆するものは何もない。労働参加率は僅かに低下し、平均時給の伸びは予想より若干鈍化したものの、賃金圧力に関する懸念を静めるにはほとんど役に立っていない。FRBのタカ派姿勢を解するものは何もない」との声も聞かれた。
また、米大手金融からは、「株式の安値と債券利回りは依然としてピークに達していない。FOMC前の1週間に全ての資産クラスから資金が流出し、米国債などの安全資産に流れた。投資家のポジショニングはパニックというよりも、麻痺という状態で、市場はインフレと成長鈍化を織り込むことに苦労している」との指摘も出ている。
現状については、「景気後退シナリオが急激に織り込まれ、今年上期の経済指標が予想以上に強く、より長期に渡る大幅なインフレと利上げショックを市場が想定したために問題が起こっている」という。
アップル<AAPL> 156.45(-0.09 -0.06%)
マイクロソフト<MSFT> 273.15(-4.21 -1.52%)
アマゾン<AMZN> 2280.00(-48.14 -2.07%)
アルファベットC<GOOG> 2297.14(-37.79 -1.62%)
テスラ<TSLA> 861.09(-12.19 -1.40%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 204.13(-4.15 -1.99%)
AMD<AMD> 95.76(+1.89 +2.01%)
エヌビディア<NVDA> 185.50(-2.94 -1.56%)
ツイッター<TWTR> 49.79(-0.57 -1.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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