ＣＶＳヘルスが好調な決算発表 通期１株利益の見通しを上方修正＝米国株個別

　ドラックストア運営や医療保険管理などを手掛ける総合ヘルスケア大手のＣＶＳヘルス＜CVS＞が取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の１株利益の見通しを上方修正した。

　オミクロン株の感染拡大で６００万件以上の検査と８００万件以上のワクチン接種を実施し、家庭用検査キットの販売も好調だった。最大のセグメントである薬局サービスの売上高は８．６％増の３９４．６億ドルとなった。

　医療保険部門の売上高はパンデミックで落ち込んだ医療費が正常化したことから２３１億ドルに回復し予想も上回った。一方、医療保険部門の医療給付率（支払い保険料の割合）は８３．５％と前年を僅かに上回っている。

　決算を受けて株価は上昇。

（１－３月・第１四半期）
・既存店売上高：10.7％（予想：9.0％）
・1株利益（調整後）：2.22ドル（予想：2.15ドル）
・売上高：768.3億ドル（予想：753.4億ドル）
　　薬局サービス：394.6億ドル（予想：394.4億ドル）
　　小売／ＬＴＣ：254.2億ドル（予想：249.1億ドル）
　　医療保険：231.1億ドル（予想：224.8億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：8.20～8.40ドル（従来：8.10～8.30ドル）（予想：8.27ドル）
・営業キャッシュフロー：120～130億ドル（予想：130億ドル）

（NY時間10:16）
ＣＶＳヘルス＜CVS＞　97.14（+1.16　+1.21%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美