スナップが決算受け時間外で株価上昇 ユーザー数が予想を上回る伸び=米国株個別
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が急伸。引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益が予想外の赤字となった。第2四半期の売上高およびEBITDAの見通しも予想を下回った。
発表直後は時間外で株価は大幅安となったものの、切り返している。ユーザー数が予想を上回る伸びを示したことが見直し買いにつながっている模様。若者に人気の同社のスナップチャットのアプリは、主に海外からの伸びで3.32億人の1日アクティブユーザー数を記録した。最大の競合相手であるメタ<FB>が成長を停滞させているのとは対照的。
同社のアンダーセンCFOは「ウクライナ危機を受けて多数の広告主がキャンペーンを停止するまで、第1四半期中の収益の伸びは当初の同社予想を上回っていた」と述べた。しかし、ほとんどのキャンペーンは10日以内に再開されたという。一方、「ウクライナ危機は今後もマーケティング予算に影響を与え続けると考えている」とも語った。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:0.64ドル)
・売上高:10.6億ドル(予想:10.7億ドル)
・EBITDA(調整後):0.64億ドル(予想:0.27億ドル)
・FCF:1.06億ドル(予想:1.97億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):3.32億人(予想:3.30億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):3.20ドル(予想:3.24ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:20~25%増(予想:28%増)
・EBITDA(調整後):0~0.5億ドル(予想:1.45億ドル)
(NY時間16:58)時間外
スナップ<SNAP> 30.91(+1.49 +5.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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