オムニコムが決算受け上昇 慎重ながらも見通し上方修正=米国株個別
広告のオムニコム<OMC>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。中核売上高は11.9%の伸びを示したことで、通期の売上高ガイダンスを、下期の見通しが限定的と指摘しつつも、従来の5.0%-6.0%から6.0%-6.5%に上方修正した。
パンデミック時に壊滅的な打撃を受けた体験型のエクスペリエンシャル部門の回復が後押しとなった。同社は最近のM&Aを含め、デジタルに注力することで、パンデミック後のマーケティング戦略を適応させながら、クライアントにより良いサービスを提供できるようになったという。なお、ウクライナ危機による影響は軽微だったが、第1四半期の営業利益率を3.3%押し下げる要因となった。
アナリストからも前向きな評価が出ており、好調な年明けを迎え、経営陣の最近の実行力は印象的だった。マクロ環境の変化を考慮すれば、下期への慎重な姿勢は理解できるが、現在の見通しは上方修正の可能性を持っている」とのコメントも聞かれた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.39ドル(予想:1.29ドル)
・売上高:34.1億ドル(予想:32.8億ドル)
・中核売上高:+11.9%(予想:+6.39%)
・営業利益:3.53億ドル
・EBITA(調整後):4.86億ドル
(通期見通し)
・中核売上高:6.0~6.5%(従来:5.0~6.0%)
(NY時間12:54)
オムニコム<OMC> 85.19(+4.37 +5.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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