ダウ平均が下げに転じる 原油が再び100ドルを超えインフレ懸念再燃=米国株
NY株式12日(NY時間14:32)
ダウ平均 34247.03(-61.05 -0.18%)
ナスダック 13366.86(-45.10 -0.34%)
CME日経平均先物 26385(大証終比:+65 +0.25%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げに転じている。取引開始前に発表になった3月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、きょうの米株式市場は買いが先行した。米CPIは総合指数は予想を若干上回ったものの、エネルギー・食品を除いたコア指数は予想を下回る結果となった。今回の米CPIに市場からは、インフレのピークアウトへの期待が高まっている。夏までにCPIはピークに達し、個人消費支出デフレータ(PCE)は6%ー7%の間のどこかでピークを迎え、今年後半から来年にかけて3%―4%まで下がることが期待できるとの見解も聞かれた。
しかし、原油が再び100ドルを超え、インフレ懸念が再燃していることが重石となっている模様。原油については、中国がロックダウンを部分的に緩和したことで需要に楽観的な見方が広がっている。明日のJPモルガン<JPM>を皮切りに決算シーズンが始まるのを前に大手銀が下落しており相場を圧迫している。
ブレイナードFRB理事の講演が伝わっていたが、0.50%の大幅利上げとバランスシート縮小の6月開始の可能性に言及していた。この日の米CPIはインフレのピークアウトへの期待は高めたが、FRBの積極引き締めへの警戒感は依然として強い。
米国債利回りは低下しているものの、IT・ハイテク株は序盤の上げを失い、ナスダックも下げに転じている。
アップル<AAPL> 167.04(+1.29 +0.78%)
マイクロソフト<MSFT> 281.11(-4.15 -1.45%)
アマゾン<AMZN> 3021.88(-0.56 -0.02%)
アルファベットC<GOOG> 2562.42(-33.51 -1.29%)
テスラ<TSLA> 984.58(+8.65 +0.89%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 214.46(-2.00 -0.92%)
AMD<AMD> 95.35(-2.02 -2.08%)
エヌビディア<NVDA> 214.07(-5.10 -2.33%)
ツイッター<TWTR> 45.08(-1.93 -4.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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