ダウ平均は300ドル超上昇 FOMCを通過して雰囲気が改善=米国株後半
NY株式17日(NY時間15:42)
ダウ平均 34408.23(+345.13 +1.01%)
ナスダック 13595.11(+158.56 +1.18%)
CME日経平均先物 26510(大証終比:+70 +0.26%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均はプラス圏で推移し、300ドル超上昇している。きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落して始まった。きのうまでの2日間でダウ平均は1000ドル超上昇したことから、きょうはその反動が出ていたようだ。市場は引き続き、ウクライナとロシアの停戦協議の行方に関心を集めており、それに絡んだニュースのヘッドラインに振らされる展開に変化はない。前日は両国の交渉に大きな進展があったと報じられていたが、きょうはロシア側がその報道を否定。市場も行方を見守っている状況のようだ。
ただ、市場からは、一旦リバウンド相場を期待する声も出始めている。前日のFOMCでFRBは想定以上にタカ派姿勢を明瞭にし、株式市場も一旦売りの反応を強めたものの、引けにかけて逆に買い戻しが強まる展開となっていた。その反応を確認して、年初からの下げもそろそろ一服してくるのではとの期待感に繋がっている模様。
前日の動きは年初からの売りが十分に進んだことを示す証拠で、次回の5月FOMCまでに上昇するとの見通しも出ている。また、中国政府が経済支援策への期待もフォローとなっている模様。
エネルギーや銀行が上昇しているほか、IT・ハイテク、医薬品、産業も堅調。一方、自動車、通信が軟調。
石油のオキシデンタル・ペトロリアム<OXY>が上昇。同社は先日、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が同社株を2710万株購入したことが明らかになっていたが、きょうも追加で購入したことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。バークシャーは1810万株を月曜日から水曜日にかけて追加購入した。
コンテンツ配信サービスのライムライト・ネットワーク<LLNW>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の4ドルから6ドルに引き上げた。
ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高が予想以上の減収となったほか、売上高も予想を若干下回った。1株利益は予想を上回っている。通期ガイダンスも公表しており、予想を上回る既存店売上高の見通しを示した。また、四半期配当を1株0.55ドルへの増配も発表。
宝飾品のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも売上高は予想を上回る見通しを示している。また、四半期配当を従来の1株0.18ドルから0.20ドルへ11%増配することも発表した。
ラルフローレン<RL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を142ドルとした。
オキシデンタル<OXY> 58.15(+5.16 +9.73%)
ライムライト<LLNW> 4.85(+0.23 +4.98%)
ダラー・ゼネラル<DG> 221.56(+9.07 +4.27%)
シグネット<SIG> 83.56(+5.84 +7.51%)
ラルフローレン<RL> 118.89(+4.89 +4.29%)
アップル<AAPL> 160.30(+0.71 +0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 294.43(+0.04 +0.01%)
アマゾン<AMZN> 3143.00(+80.92 +2.64%)
アルファベットC<GOOG> 2693.39(+19.58 +0.73%)
テスラ<TSLA> 872.90(+32.67 +3.89%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 207.26(+3.63 +1.78%)
AMD<AMD> 111.30(-4.08 -3.53%)
エヌビディア<NVDA> 248.16(+3.20 +1.31%)
ツイッター<TWTR> 37.45(+2.08 +5.88%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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