ダウ平均は横ばい 明日の米CPI待ちの雰囲気も=米国株前半
NY株式9日(NY時間12:39)
ダウ平均 35772.28(+17.53 +0.05%)
ナスダック 15661.91(-125.08 -0.79%)
CME日経平均先物 28725(大証終比:+45 +0.16%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。オミクロンの感染拡大への警戒感も薄れる中で様子見気分が強まっており、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待ちたい雰囲気も出ているようだ。
米CPIについては、総合指数で前年比6.8%、コア指数で4.9%の上昇が見込まれている。FRBはインフレ上昇の長期化への懸念を強めており、これまで以上にタカ派にシフトしているが、それを裏付ける内容になるとみられている。ただ、FRBの資産購入ペース縮小の早期終了や、来年の利上げを市場が十分に織り込んでいる節もあり、株式市場がどの程度の反応を示すかは未知数との見方も出ている。
明日のCPIについてバイデン大統領の発言が伝わっていたが、「明日のCPIには最近のエネルギー価格下落を反映していない」と述べていた。「専門家はエネルギーと中古車価格の上昇で、指数は再び上昇すると予想している。ただ、幸いなことに、明日のCPIのデータが収集されて以降、数週間はエネルギー価格は下落している」と述べていた。
全体的にまちまちな動きの中で、エネルギーや産業株が下落しているほか、航空、クルーズなど旅行レジャー関連も軟調。一方、銀行株は堅調な値動きが見られている。IT・ハイテク株は買戻しを一服させており、ナスダックも反落している。
なお、来年の株価予想が出始めているが、これまでにあまないほど見方が分断している。企業収益の伸び鈍化やインフレ、FRBの引き締めなどで2桁の調整の可能性もあるとの弱気な見方もあれば、パンデミックの収束で企業業績の改善見通しが強まり、FRBの引き締めにもかかわらず、全体的になお緩和的な金融環境が米株式市場を支援するとの見方も出ている。FRBの動向やインフレ、パンデミックなど考慮すべき変数が増えていることから、予想もこれまでにないほどブレているようだ。
アップル<AAPL> 175.43(+0.35 +0.20%)
マイクロソフト<MSFT> 334.13(-0.85 -0.25%)
アマゾン<AMZN> 3515.12(-8.04 -0.23%)
アルファベットC<GOOG> 2991.03(+16.62 +0.56%)
テスラ<TSLA> 1031.15(-37.81 -3.54%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 333.80(+3.24 +0.98%)
AMD<AMD> 140.79(-4.46 -3.07%)
エヌビディア<NVDA> 311.95(-6.31 -1.98%)
ツイッター<TWTR> 47.03(+1.31 +2.87%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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