続落、イラン核合意の再建へ協議は大詰め=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=63.35(-2.15 -3.28%)
ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.15~2.13ドル安。その他の限月は2.15~1.05ドル安。
イラン核合意の再建に向けて、イランと米国の交渉が大詰めを迎えていると伝わっていることから、米国がイランに対する原油制裁を解除し、イランが増産する可能性が警戒された。欧州連合(EU)やロシアの高官は合意が視野に入っているとの認識を示している。インドや日本のほか、タイやベトナム、台湾などアジアで、新型コロナウイルスの流行が拡大していることも重し。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が引き締めを開始する可能性も意識された。米コロニアル・パイプラインが停止した期間だったことから、米エネルギー情報局(EIA)の週報の注目度は限定的。
時間外取引から7月限は下落。通常取引序盤にかけて61.95ドルまで一段安となった。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、安値から切り返した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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