ドル高に調整広がる

見通し 

ドル高に調整広がる

ドル円110円割れまで、ユーロドルの堅調地合いなどが重石、
米債利回りも低下傾向

【東京市場】110円台前半推移

 ドル円は110円台前半推移。昨日の米国市場で一時110円割れまで値を落とした後、
大台に戻して迎えた東京午前の市場は、調整一服感もあって110円40銭前後まで。
史上最高値を更新する動きを見せた昨日の米ダウ平均株価の動きもあり、プラス圏で始まった日経平均がすぐにマイナスに転じ、
その後売りが強まる中で、リスク選好のドル売りが一服し、午前のドル買いを支えたが、
その後も日本株は売りが止まらず、リスク警戒の円買いから午後には110円10銭台へ値を落としている。

【ロンドン】一時110円台半ば超え

 ロンドン市場でドル円は買い戻しが強まった。
ポンド売りドル買いの動きが広がり、ドル高を誘った面も。
ポンドはユーロポンド、ポンド円でも売りが出ている。

 ユーロはドル高に押されながらも、対ポンドでの買いもあり底堅い。

 ドル円はドル高の中で東京市場で上値を抑えた110円台半ば手前の売りをこなし110円50銭台に。

【NY市場】ドル円110円割り込む

 ロンドン市場の流れが一変し、ドル円は110円を割り込む動きに。
米債利回りが低下したことでドル売りが入りやすくなった面も。
直近の米ISM景況感や雇用統計などの一連の重要指標が軒並みの好結果となったにもかかわらず
ドル高が進まず、調整の動きが広がったことでドル高一服感が強まった面も。
ユーロドルがロンドン市場のドル高局面で1.18台を維持したこともドル売りにつながり
ユーロドルは1.1875前後まで。

【本日の見通し】調整意識

 米債利回り動向にもよるが、目先はドル売りの意識がかなり強そう。
ドル高一服感が広がっている。
中長期的なドル高の意識は継続しているが、直近のドル高が厳しかっただけに
いったんの調整ムードに。
米重要指標の発表も一服し、調整が入りやすくなっている面も。
ドル円は110円が重くなるようだともう一段売りが出る可能性。
目先のストップを付けたもののポジション整理はまだ途上という印象。

【本日の戦略】戻り売りも

 デイトレは戻り売り、110円手前でいったん売り、大台回復で買い戻しという流れで
スウィングもいったんは売りからの手もありそうだが、基調はまだ上と見ており
下がると買いで、じっと待つ手もありそう。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/6 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.18  1.1813  130.14
高値  110.55  1.1878  130.56
安値  109.67  1.1795  129.82
終値  109.75  1.1876  130.32
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《4/6 火曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  29696.63 -392.62
DOW   33430.24 -96.95
S&P    4073.94 -3.97
Nasdaq  13698.38 -7.21
FTSE   6823.55 +86.25
DAX   15212.68 +105.51
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《4/6 火曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=59.33(+0.68 +1.16%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1743.00(+14.20 +0.82%)
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《4/6 火曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
中銀政策金利(4月)13:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(豪中銀政策金利)

【ユーロ圏】
ユーロ圏失業率(2月)18:00
結果 8.3%
予想 8.1% 前回 8.3%(8.1%から修正)

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《4/6 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*豪中銀金融政策理事会声明
ワクチン接種の動きは不均一ながら世界経済の回復を支えている。
今後の見通しについて、依然としてかなりの不確実性。ただ中心的なシナリオでは改善。
世界の貿易は持ち直し、商品価格も上昇。
インフレ率は依然として低く、中央銀行の目標を下回る。
国債利回りはワクチン接種に伴う前向きニュースと米追加経済対策でここ数か月で上昇。
インフレ期待も歴史的な低水準から改善し、中銀の目標に近づく。
豪ドルは近年のレンジの上限にとどまる。
豪経済の回復は順調、予想以上に力強い。雇用者数はパンデミック前の水準に。
今年と来年はトレンドを上回る経済成長が見込まれ、回復は続くと予想される。
ただ、そうした状況にもかかわらず賃金と価格の圧力は抑制されている。
この状況は数年間続くと見込まれる。
こうした状況から基礎的なインフレ率は今後数年間2%未満にとどまる。
住宅市場はさらに強化されており、ほとんどの市場で価格が上昇。
住宅価格の高騰と低金利の環境を受け、RBAは住宅借入の動向を注意深く監視。
貸出基準を維持することが重要。
3年物国債利回り目標を引き続きコミット
年内にパンデミック後購入した2024年4月満期の債券を保持するか、次の満期に移行するかを検討。
完全雇用と物価目標の進展を支援するためにはさらなる債券購入の用意。
金融政策と財政政策が一体となって、総需要の回復と雇用の回復に貢献しています。
RBAは目標達成まで非常に支援的な金融条件を維持することを約束
実際のインフレが持続的に2~3%の目標範囲内に収まるまで、キャッシュレートを引き上げない。
目標に収まるためには雇用の大幅増とタイトな労働市場への復帰が必要。
RBAは2024年まで条件が満たされることを期待していない。

【米国】
*バイデン大統領
19日までに全成人がワクチン接種対象になるだろう。
65歳超では75%余りが接種を受けた。
信じられないような前進がある。
同時に悪いニュースもある。
変異株が急速に拡大。

【ユーロ圏】
*ウンシュ・ベルギー中銀総裁
ECBは気候変動に対処する正しい手段を持っていない。
危機からの健全な回復と不安定な出口を予想。
経済に関しては非常に楽観的。
追加の刺激策が必要ならすべての手段が机上にある。
適切な時期にECBの出口の検討を望む。

【その他】
*IMF
2021年の世界GDP予想6.0%増に上方修正(1月時点5.5%増)
2021年の日本GDP予想3.3%増に上方修正(1月時点は3.1%増)
2021年の米GDP予想6.4%増に上方修正(1月時点5.1%増)
2021年の中国GDP予想8.4%増に上方修正(1月時点8.1%増)
2021年のユーロ圏GDP予想4.4%増に上方修正(1月時点4.2%増)
米国などの追加財政支援策、ワクチンの接種の進展期待で予想を上方修正。
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《本日予定されている主な経済指標》

【インド】
インド中銀政策金利 13:30
予想 4.0% 現行 4.0%

【日本】
景気一致指数・速報値(2月)14:00
予想 89.0 前回 90.3

景気先行指数・速報値(2月)14:00
予想 99.7 前回 98.5

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(3月)16:55
予想 50.8 前回 50.8

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(3月)17:00
予想 48.8 前回 48.8

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(3月)17:30
予想 56.8 前回 56.8

【南アフリカ】
SACCI景況感指数(3月)18:30
予想 94.0 前回 94.5

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(2日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -2.2%(前週比)

貿易収支(2月)21:30
予想 -705.0億ドル 前回 -682.0億ドル

【カナダ】 
国際商品貿易(2月)21:30
予想 13.0億カナダドル 前回 14.1億カナダドル

Ivey購買担当者景況感指数(3月)23:00
予想 N/A 前回 60.0

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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