雇用統計は予想を大きく超える強さを示すも、グッドフライデーで反応は一息
雇用統計は予想を大きく超える強さを示すも、グッドフライデーで反応は一息
欧州勢が休場、米国勢も株式市場が休場などで、参加者が極端に少ない
【東京市場】もみ合いから、やや調整の動きに
グッドフライデーで欧州市場が休場、北米市場もカナダが休場、
米国も株式、商品が休場、債券が短縮取引となる中、アジア市場でも、
豪州、NZ、シンガポール、香港などが休場で取引参加者が極端に少ない状況となった。
ドル円は110円60銭前後での推移が続く展開。朝方いったん調整の動きが広がり、
前日NY市場の安値を割り込んで110円52銭を付けた後、いったん買い戻し。もっとも上値も110円67銭までと限定的に。
その後はもみ合いが続いたが、14時過ぎからドル売り円買いの動きが優勢に。
この後欧州市場が休場となり取引が本格的に閑散となる前にいったんポジション調整が広がった。
ドル円は110円台半ばを割り込む動きに。130円30銭前後を付けていたユーロ円が130円13銭前後での推移になるなど、
若干円買いが優勢。
【ロンドン・NY市場】雇用統計にも反応鈍い
欧州市場休場、北米市場もカナダは休場
米国は株式市場が休場、株式先物、債券は短縮取引
為替市場は参加者が極端に少ない状況で雇用統計の発表。
雇用統計は予想を大きく超える雇用増を記録。
前回に続いてレジャー&ホスピタリティ部門が大幅に増加
小売業も堅調な増加を見せるなど、行動制限緩和の影響が強く出た。
前回悪天候の影響で雇用を減らした建設業は5.6万人減から11.0万人増に。
数字的には相当にドル高が進行してもおかしくない結果であったが、
参加者が少なく反応は限定的に。
【本日の見通し】米国勢の参加待ち
先週末は雇用統計がかなり強く出たものの、
世界的に休場ムードが強く、反応は限定的に。
今日も欧州市場が休場。
アジア時間もオセアニア、香港が金曜日に続いて休場となっていることに加え
中国が清明節で休場となっており、取引参加者が依然少なく休場ムード。
再開する北米勢が本格参加してくる時間からの動きが期待されるところ。
参加者が少ない分反応が鈍かった雇用統計の反応が気になるところ。
結果を受けて米債利回りの上昇が強まるようだとドル買いの加速も。
【本日の戦略】押し目買い
ドル高の流れは変わらずか。
米国勢が本格参加後の反応を見たいところ。
ドル円は112円に向けた動きも期待したいところだが
つっこんだ買いは避けたい。
押し目を丁寧に拾う展開に。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 金曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 110.62 1.1777 130.27
高値 110.75 1.1786 130.32
安値 110.38 1.1749 130.04
終値 110.69 1.1759 130.17
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 29854.00 +465.13
DOW 休場
S&P 休場
Nasdaq 休場
FTSE 休場
DAX 休場
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 金曜日の商品市場》
休場
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/2 金曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
消費者物価指数(3月)08:00
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.5% 前回 1.1%(前年比)
【米国】
非農業部門雇用者数(3月)21:30
結果 91.6万人
予想 66.0万人 前回 46.8万人(37.9万人より修正)
失業率(3月)21:30
結果 6.0%
予想 6.0% 前回 6.2%
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
とくになし
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》
【シンガポール】
小売売上高(2月)14:00
予想 -0.7% 前回 -1.8%(前月比)
予想 7.0% 前回 -6.1%(前年比)
【トルコ】
消費者物価指数(3月)16:00
予想 1.20% 前回 0.91%(前月比)
予想 16.20% 前回 15.61%(前年比)
【米国】
耐久財受注・確報値(2月)23:00
予想 -1.1% 前回 -1.1%(前月比)
予想 -0.9% 前回 -0.9%(輸送除くコア・前月比)
製造業新規受注(2月)23:00
予想 -0.5% 前回 2.6%(前月比)
ISM非製造業景気指数(3月)23:00
予想 58.5 前回 55.3
-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆
執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員